【この時期気を付けたい、手軽にできる熱中症対策】

blog_210727.jpg本格的に暑くなってきたこの時期に気を付けたいのは、何といっても熱中症です。群馬県伊勢崎市で6月の観測史上最高気温40.2℃を観測した令和4年6月に熱中症で救急搬送された方は6月としては過去最多となり、年齢別でいうと高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児の順となっています。
令和5年も梅雨時にも関わらず、群馬県桐生市で39.7度を国内最高気温とした酷暑が全国で続き、まだ身体が高温に慣れていない時期に急激に上がった気温で調節機能がうまく作用せずに熱中症が多発しているようです。
近年では、日中・就寝中に限らず家にいて熱中症にかかるケースも多いとされています。

環境相と気象庁で令和3年より運用開始された「熱中症アラート」は、危険な暑さへの注意を呼びかけるもので、テレビやラジオなどの通信媒体、アプリ、メールや自治体による広報など多くの場面で聞かれるようになりました。熱中症予防のために是非、活用することをお勧めします。

炎天下でなくても湿度が高く暑い日は、レジャーや運動で外出したり、畑仕事など屋外で作業をされる時や屋内でも特に下記の点に気をつけたいところです。手軽にできる熱中症対策を覚えておきましょう。

●水分をこまめに、塩分をほどよく取る
熱中症予防には水分と塩分の補給が大切です。のどが渇いたと感じる時は、すでに体が水分不足になっている時です。のどが乾いていなくても、屋外ではスポーツドリンクなどの塩分をはじめとしたミネラルや糖分を含む飲料を定期的に補給しましょう。飲料の他に市販されている塩分や各種ミネラルが入ったタブレットや塩飴などを常備しておくのもおすすめです。大量に汗をかく時は相応の補給が必要となります。最近では、スーパーやドラッグストアなどでも熱中症対策コーナーを設け、これらの補給食品を手軽に購入できるようになりました。ただし、塩分や糖分に関する持病のある方は、主治医の指示にしたがって補給を行いましょう。

新型コロナ感染症に対する要件が緩和されたとはいえ、マスクを着用する人は依然多いようです。夏場のマスク着用は常に喉が潤う状態になりますので、のどの渇きが感じられないことが多く水分補給がおろそかになりがちです。マスク着用時は水分補給を常に気に留めることと、周囲に人がいない時はマスクを外すことをお勧めします。「かくれ熱中症」と呼ばれる自覚症状がないものもあり、急な頭痛、吐き気、けいれんや意識障害で救急搬送されるケースまであるようです。

●バランスの良い食事と睡眠など、生活環境を整える
熱中症予防のための適度な水分・塩分摂取以外の対策としては、食事と睡眠をしっかり取り、体調を整えることが大切です。

熱中症や夏バテ予防には以下のような対策を積極的に行うこともおすすめします。夏バテは熱中症を引き起こす可能性が大いにあります。
・レモンや豚肉などを意識して食べる。
・水を含ませるだけで冷感が長続きする首当てタオル、手持ちや首かけ用の小型扇風機などの冷却グッズを使用する。
※首元など体の表面近くに太い血管が通っている場所を冷やし、体温上昇を抑えることができます。
・吸水性・通気性・速乾性の良い衣服(麻・綿など)を着用する。
・炎天下では帽子や日傘を使用する。
・屋内では冷房や扇風機、遮光カーテンやすだれなど使い、気温を下げる工夫をする。※冷房は外気温との差をなるべく小さくするため、公共施設では28度設定とされていますが、猛暑日(35度以上)など体感温度が高い場合はこれに限りません。
・打ち水をすることで路面温度を下げる。

この他に、夏前の事前対策として暖かくなる春ごろから日常的に適度な運動をおこない、 汗をかく癖をつけ暑さに負けない丈夫な体づくりをすることも大切となります。

自分では大丈夫と思っていても、体は暑さに悲鳴を上げているかもしれません。熱中症にならないように、無理せず熱い夏を乗り切りましょう。


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