【焼香時のマナー ~ 宗派によるお焼香の違い】

blog_161110.jpgお焼香には、その香りが極楽浄土を思い起こさせ邪気を祓い心身を清めるとされ、仏様や故人様に敬意と感謝の気持ちを捧げるという意味があるとされています。

〈宗派によるお焼香の違い〉
お焼香の作法は宗派により異なります。ご自分の宗派の作法はご存知でしょうか?また、ご自分の宗派とは異なる宗派の葬儀に参列する時は、どのようにお焼香をするといいのでしょうか?このような疑問の参考になれば幸いです。

●宗派ごとのお焼香の作法
お焼香の回数の違いやお香をつまんで額へと近づける動作をしないなど、焼香時の作法は宗派ごとに違いがあります。お焼香の回数には宗派ごとに意味があり、また宗派によってはお香の煙に意味や願いを込めている場合もあります。宗派や地域によって異なる場合はありますが、基本的な作法は以下の通りです。お寺ごとの正しい作法は、直接僧侶に尋ねるといいでしょう。

・天台宗:回数の定めは特になく、1回または3回の場合が多い
・真言宗:3回
・浄土宗:回数の定めは特になく、1回または3回の場合が多い
・浄土真宗本願寺派:おしいただかず、そのまま香炉に1回、
・真宗大谷派:おしいただかず、そのまま香炉に2回
・臨済宗:1回
・曹洞宗:2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
・日蓮宗:1回または3回
・日蓮正宗:3回
※おしいただく:親指・人差し指・中指でつまんだ抹香を額の高さまでかかげること

●ご自分の宗派とは異なる宗派の葬儀に参列する場合
事前に葬儀を行う宗派の作法を聞いておくといいのですが、なかなかそうもいかないケースが多いようです。その場合は、ご自分の宗派のお焼香方法で問題ありません。また例外として参列者が多い場合などは、「お焼香は1回で・・」とお願いされる場合がありますので、その指示に従います。

以上のように、お焼香の作法は大切なことですので覚えておきましょう。そして何よりも作法中の心を込め「故人様の冥福を心からお祈りする」という気持ちこそが、お焼香の最も重要な作法と言えるでしょう。


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