2025年11月 6日

【焼香時のマナー ~ お焼香の3つのやり方】

blog_161102.jpgお焼香は極楽浄土を思い起こさせる香りが隅々まで広がることで、すべての人が平等に仏様の慈悲を受けられるとされます。お焼香をすることにより事前に邪気を祓い心身を清め、仏様や故人様に対し自らの敬意と感謝の気持ちを捧げるという意味があるとされています。

〈お焼香の3つのやり方〉
お焼香は仏教における供養のひとつで、お香は不浄を祓うものとして葬儀だけではなく、様々な仏事に用いられています。そのお焼香には式場の規模や場所、参列者数などにより、立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の3種類があり、それぞれ違う手順を踏むやり方がありますが、この3種類の基本的な作法をご紹介します。

●立礼(りつれい)焼香
椅子が設置された式場などで使われる方法で、一般的な式場では、ほとんどがこの立って行うお焼香です。遺影の前に焼香台と香炉が置かれ、故人様と生前近しかった順番に参列者が遺影の前に並び、立った状態で下記の順でお焼香を行います。

①焼香台へ進みます。数珠をお使いの場合は左手で持ちます。
②焼香台手前で止まり、遺族・親族に一礼してから、遺影に向かって一礼・合掌し、焼香台の直前まで進みます。
③基本的な作法として、右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ静かに香炉に落とします。香を掲げる回数や作法は宗派によって異なります。
④遺影に向かって合掌します。この時、数珠をお使いの場合は、両手に掛けます。
⑤一歩下がり遺影に向かい一礼、次に遺族・親族に一礼して席に戻ります。

●座礼(ざれい)焼香
畳敷きの式場で多く用いられ、座った状態で焼香を行います。
基本的な作法は立礼焼香と同じですが、異なる点は立ち上がらない点のみで畳上で 座ったまま下記の順でお焼香を行います。
①軽く握った両手の親指を立て、膝を軸にすり足で移動します。
焼香台まで遠い場合は、中腰で移動します。
②焼香台手前で止まり、遺族・親族に一礼してから、遺影に向かって一礼・合掌し、焼香台の直前まで進みます。
※遺族と親族に一礼する時は、座布団から降りた位置で行います。
③基本的な作法として、右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ静かに香炉に落とします。香を掲げる回数や作法は宗派によって異なります。
④一歩下がって座布団から降り、遺族・親族に一礼して膝ですり足をしながら後ろに下がり、自分の位置に戻ります。

足を痛めている場合など、正座に不安がある方はこの限りでありません。

●回し焼香
自宅のように会場が狭い場合や参列者に高齢者や足の不自由な方がいる場合などに負担がかからないように採用される焼香形式で、立礼焼香・座礼焼香は自分で焼香台まで行きますが、回し焼香は座っている場所で香炉を手元に置き焼香が終わったら、順番にとなりの人に香炉を渡していきます。
基本的な作法は立礼焼香と同じですが、若干異なる作法があります。

①自分のところに焼香炉が回ってきたら、一礼し受け取ります。
②焼香炉を自分の前に置き遺影に向かって一礼・ 合掌し、正座でお焼香をします。
③お焼香が終わったら隣の人に軽く一礼して回します。
※椅子席の場合は、自分の膝の上に香炉を置きます。

お焼香のやり方は宗派により異なりますので、詳しくは下記をご参照ください。
【焼香時のマナー ~ 宗派によるお焼香の違い】はこちらからどうぞ >>

以上のように、お焼香は心と身体の"けがれ"を取り除き、きれいな心で追悼するための作法とされ、仏式葬儀において大切なことです。そして何よりも大切なことは心を込めて「故人の冥福をお祈りする」という気持ちです。 お香の煙に故人への想いをのせて、正しいマナーでお祈りできるよう、今一度お焼香のやり方を確認してみてはいかがでしょうか。


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2025年11月 4日

【焼香時のマナー ~ 宗派によるお焼香の違い】

blog_161110.jpg仏式の葬儀ではお焼香をしますが、普段慣れない作法であり覚える機会もないため、とりあえず前の人の作法を見てその通りにすればいいと考えている人も多いのではないでしょうか。この作法にはマナーがあるため、あらかじめ知っておくことで落ち着いた気持ちでお焼香ができると思います。また、続く参列者のお手本になることも考えられます。

そこで、お焼香の意味や正しい作法、マナーをご紹介します。

お焼香は極楽浄土を思い起こさせる香りが隅々まで広がることで、すべての人が平等に仏様の慈悲を受けられるとされます。お焼香をすることにより事前に邪気を祓い心身を清め、仏様や故人様に対し自らの敬意と感謝の気持ちを捧げるという意味があるとされています。

〈宗派によるお焼香の違い〉
お焼香の作法は宗派により異なります。ご自分の宗派の作法はご存知でしょうか?また、ご自分の宗派とは異なる宗派の葬儀に参列する時は、どのようにお焼香をするといいのでしょうか?このような疑問の参考になれば幸いです。

●宗派ごとのお焼香の作法
お焼香の回数の違いやお香をつまんで額へと近づける動作をしないなど、焼香時の作法は宗派ごとに違いがあります。お焼香の回数には宗派ごとに意味があり、また宗派によってはお香の煙に意味や願いを込めている場合もあります。宗派や地域によって異なる場合はありますが、基本的な作法は以下の通りです。お寺ごとの正しい作法は、直接僧侶に尋ねるといいでしょう。

・天台宗:回数の定めは特になく、1回または3回の場合が多い
・真言宗:3回
・浄土宗:回数の定めは特になく、1回または3回の場合が多い
・浄土真宗本願寺派:おしいただかず、そのまま香炉に1回、
・真宗大谷派:おしいただかず、そのまま香炉に2回
・臨済宗:1回
・曹洞宗:2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
・日蓮宗:1回または3回
・日蓮正宗:3回
※おしいただく:親指・人差し指・中指でつまんだ抹香を額の高さまでかかげること

●ご自分の宗派とは異なる宗派の葬儀に参列する場合
事前に葬儀を行う宗派の作法を聞いておくといいのですが、なかなかそうもいかないケースが多いようです。その場合は、ご自分の宗派のお焼香方法で問題ありません。また例外として参列者が多い場合などは、「お焼香は1回で・・」とお願いされる場合がありますので、その指示に従います。

●葬儀場所別お焼香の3つの形式
一般的な葬儀会場で自分の椅子席から立ち進み遺影の前でお焼香をする「立礼焼香」が大半ですが、ご自宅やこじんまりとした施設で執り行う葬儀の場合は、お盆などに乗せた香炉を会葬者が順番に回して自分の手元に置き、その場で焼香を行う「回し焼香」、畳敷きの和室や寺院での葬儀では、基本的に正座で、焼香の際は祭壇まで中腰のまま膝を引きづって移動する「座礼焼香」を作法とする場合もあります。
次回のブログでは、このお焼香の3つの形式を詳しく説明します。

以上のように、お焼香の作法は大切なことですので覚えておきましょう。そして何よりも心を込めて「故人の冥福をお祈りする」という気持ちこそが、お焼香の最も重要な作法と言えるでしょう。


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