2022年11月18日

【仏式における香典のマナー】

blog_161117.jpg香典は線香や香・お花の代わりとしてお供えする金銭のことで、昔は参列者各自がお香を持参し「お香料」として御霊前にたむけていましたが、現在では、ご不幸による急な出費に対し、遺族の皆さんを助ける意味もあります。通夜や葬儀式に参列する際に持参して遺族に渡します。
香典には香典袋の書き方、相場や渡し方などに、さまざまなマナーがあります。

●いつ持参するのか?
通夜、葬儀のどちらか一方に参列する場合は、その時に持参します。通夜・葬儀の両方に参列する場合は、通夜に持参し葬儀では記帳のみにします。急な通夜で香典を持参できない場合は、葬儀でお渡しすれば失礼にはなりません。
受付時には「このたびは御愁傷様でございます」とお悔やみの言葉をかけ一礼します。

通夜も葬儀ともに参列できない場合は、代理人に香典を持っていってもらうか、郵送で送るといいでしょう。郵送の場合は現金書留で送り、お悔やみの手紙を同封します。手紙の代わりに弔電(お悔やみ電報)をうつのもいいでしょう。手紙、弔電ともに文面には「忌み言葉」は使用しないよう気をつける必要があります。
※仏式における忌み言葉とは
不幸が続くことを連想させる「浮かばれない」「迷う」など使用を控えるべき言葉。ちなみに神式・キリスト教式における忌み言葉はこれらとは異なります。

●金額
一般参列者は3千円~1万円の間で用意することが多いようですが、故人や遺族との関係性、香典を送る本人の年齢や社会的地位、特に 故人が家族・親族、勤務先の上司や同僚、取引先の親しい方、地域性などによってはこの限りではありません。事前に葬儀に参列する知人や周りの人に香典の金額を聞いておくといいでしょう。金額が多すぎて遺族が困らないよう配慮する必要もあります。
群馬県内や北関東の一部では、他地域の通常の香典にあたる「一般」に対して「新生活」という香典を少額にして、香典返しを辞退する慣わしがあります。由来は終戦直後の経済的に困っている時期に、香典の負担をなるべく少なくする「新生活運動」からきています。この地域で新生活を選ぶ場合の平均金額は3千円程度となります。

また、家族葬などの場合、遺族から「香典を辞退します」といった連絡を受ける場合があります。この場合は、様々な事情がある遺族の気持ちを尊重し、香典の持参は控えることがマナーとなります。

香典に使うお札はあまり汚れの目立たないものを準備します。ただし新札は使わないようにし、新札を使う場合は折り目を付けてから使いましょう。不祝儀袋に入れるときは、封筒の表書きに対しお札の肖像画が裏側にくるように入れます。
※新札を使用しない理由として、ご不幸を予期して新札をあらかじめ用意しておいたように思われるからです。

●不祝儀袋の表書き
宗教・宗派によって表書きが異なります。多くの仏式は「御霊前」を使用し、四十九日後は「御仏前」を使用しますが、浄土真宗や禅宗では御霊前は使用せず「御仏前」を使用します。ちなみに御仏前でも御佛前、どちらでも大丈夫です。故人の宗教・宗派がわからない場合は、どの宗教・宗派でも使える「御香典」を使用するといいでしょう。

●不祝儀袋の書き方
不祝儀袋は水引が印刷されている略式のものから実際の水引のあるもの、大判でひだ折りのあるものなどがあり、包む金額に合わせて袋の種類を選びます。表書きの氏名や裏面・中袋は薄墨の毛筆で書くのが基本です。表の中央下には氏名を、裏面・中袋には氏名・住所・金額を書きます。
金額は下記のように漢数字で書くようにします。

1 → 壱
2 → 弐
3 → 参
5 → 伍
7 → 七
8 → 八
10 → 拾
100 → 百
1000 → 仟または阡
10000 → 萬
その他に、円を圓と書くこともあります。
(例)三千円 → 参仟圓 五万円 → 伍萬圓 

書き終わったら、中身が入っていること・お札の表裏 ・金額が間違っていないことを確認してから封をしましょう。

●不祝儀袋の包み方
不祝儀袋を折ったり曲げたりすることはマナー違反で、不祝儀袋は「ふくさ」に丁寧に包んで持参します。「ふくさ」は、慶弔どちらでも使用できる紫色が便利で、社会人のマナーとしてあらかじめ準備しておくといいでしょう。
また、ふくさの畳み方や不祝儀袋の出し方なども予め確認しておくこともお勧めします。


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