【お盆の由来、ご存知ですか?】

blog_170807.gif今年もお盆が近づいてきました。毎年当たり前のように迎えているお盆ですが、どのようにして始まった行事なのか、ご存知ですか?

お盆はどうのように始まった?

正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、古代インドでお釈迦様の10人の弟子の一人である日蓮尊者が、神通力により亡き母の喉を枯らし飢えて苦しむ姿を見て水や食べ物を差し出すけど、口に入る直前にみるみる炎となり、母の口には入らなかった。見かねて、お釈迦様に教えを請うたところ、今の暦でお盆にあたる時季に、「修業が終えた日にすべての修業僧侶に食べ物を施せば、母親にもその施し(食べ物)の一つが口に入るであろう」とのことで、母親を救い供養したことが、お盆の始まりと言われています。

日本では8世紀ごろ、宮中仏事として夏に先祖供養を行うという風習が始まったと考えられています。このご先祖様の霊をまつる「お盆」は、古くから日本のご先祖様への信仰と仏教が合わさった行事であるとされ、ご先祖様に供物を捧げる風習が、現代の「お中元」と言われています。

仏教では、8月13日~16日の4日間に「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の行事が行われ、ご祖先様の霊を供養したり、亡くなった人を偲んだりします。13日に「迎え火」でご先祖様が家に迎え入れ、16日に「送り火」で無事にもとの世に戻るよう願いを込め焚きます。
【お盆の迎え方】につきましては、次回のブログでご紹介します。

また、日本古来のご先祖様への信仰では、「御霊(みたま)祭り」という風習があり、ご先祖様の霊が子孫のもとに訪れて交流するという行事が、初春と初秋に行われていました。やがて初春の行事が「正月」となり、初秋の行事が「盂蘭盆会」と合わさって「お盆」になったと言われています。

今年のお盆は、このような由来にも思いを巡らせながら過ごしてみてはいかがでしょうか?


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